今年の金融市場は好調なスタートを切り、あちこちで大きなラリーが見られます。そうした価格の大きな変動に飛び込むのは魅力的ですが、急いで行動するのは本当に賢い選択でしょうか？
ここでは、大きな動きを追いかける前に自分に問いかけるべき質問を4つ紹介します。
1. 私はFOMO（取り残される恐怖）を感じているか？
FOMOは「FOcused and MOtivated」の略ではありません。これは多くのトレーダーが抱える感情であり、無謀にトレードを開始する前に意識すべきです。大きな利益を逃すことを心配するのは、無計画なトレードの正当な理由にはなりません。もしかしたら、すでに価格が過剰に動いているかもしれず、反転の危険もあります。
過去の大きな動きを振り返り、どの指標や重要なポイント、経済イベントを見逃したのかを再評価することが重要です。
2. その動きを引き起こした要因はまだ有効か？
常に変化があるのが市場の特徴です。動きが始まってから、市場環境やリスク感情が変わっていないか確認することが大切です。以下のような質問を自問してみましょう。
- 動きが始まってから市場環境やリスク感情は変わったか？
- 新たな重要な要因（規制の変更、市場のサーキットブレーカー、取引制限など）が出てきたか？
- テクニカル指標やキャンドルスティック、取引量に疲労感は見られないか？
3. リスク管理をどう行うか？
大きな動きを追う価値があると判断した場合、次に考えるべきはリスク管理です。市場が逆方向に動いた場合に備えて、アカウントを保護し、損失を制限する方法を決めることが重要です。
「トレードに絶対はない」と教えられてきたように、リスク管理なしのトレードはギャンブルと同じです。急激な市場の動きに合わせてエグジットレベルを設定するのは難しいですが、ストップロスを設定しないわけにはいきません。
通常よりも小さなポジションサイズでトレードを始め、状況が良くなった場合にポジションを増やすことを検討してみてください。これにより、リスクをうまく管理しつつ、プレッシャーを軽減できます。
4. より良い価格で入れるチャンスはないか？
価格の動きに夢中になるあまり、より良いエントリーポイントを見逃してしまうことがあります。短期的な時間枠で押し目を狙える可能性はないか、心理的なレベルが保持されていて素早いバウンスが起こるポイントがあるかを考えてみましょう。
もしそうしたチャンスがあれば、より良いリスク・リターンを得られるかもしれません。冷静に待って、お得な価格でエントリーするのも賢い戦略です。
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