FRBの利下げ決定で暗号通貨市場が急落
2024年12月19日、暗号通貨市場はFRB(米連邦準備制度理事会)の最新の金利政策発表を受け、大幅な下落を記録しました。ビットコインや主要アルトコインが値を下げ、全体で約7億ドルの清算が発生しました。
利下げ決定とその影響
FRBは12月の会合で、フェデラルファンド金利を0.25%引き下げ、4.25%から4.50%の範囲に設定すると発表しました。この利下げ幅は市場予想通りのものでしたが、暗号市場の反応は予想外にネガティブなものでした。
今回の市場の動揺の主な原因は、利下げそのものではなく、2025年の金利政策の見通しにあります。FRB議長ジェローム・パウエル氏は、2025年の利下げ回数を従来の4回から2回に下方修正したと発表しました。このよりタカ派的な見通しが、投資家心理に冷や水を浴びせました。
また、FRBは2025年末のPCE(個人消費支出)インフレ率予測を2.1%から2.5%に引き上げました。この発表により、インフレ圧力が新年以降も続く可能性が示唆され、現在の暗号市場の強気相場に影を落としています。
主な暗号通貨の価格動向
発表後、ビットコインは5.4%下落し、100,314ドルに値を戻しました。市場全体の時価総額も2億ドル減少しました。
さらに、暗号市場全体では過去24時間で675百万ドル相当の清算が発生し、ビットコインとイーサリアムだけでもそれぞれ1億ドル以上のロングポジションが清算されました。
株式市場との相関
暗号市場の下落は株式市場にも波及しました。S&P 500指数もFRBの発表後に急落し、暗号市場と株式市場の連動性が再び浮き彫りになりました。投資家はFRBの金利政策を注視しており、その影響が暗号と株式の両市場に及ぶことを示しています。
今後の見通し
FRBのタカ派的な姿勢が引き続き市場を圧迫する可能性があります。2025年の利下げ回数の削減やインフレ予測の引き上げは、投資家のリスク選好に影響を与え、暗号市場の回復に時間を要する可能性があります。
市場の変動が続く中、投資家は慎重な資産運用を求められるでしょう。暗号通貨市場の動向を追いながら、ポートフォリオのバランスを見直すタイミングかもしれません。
海外FXやるならタリタリキャッシュバックを利用しないともったいない!